ASPニュース Web版 No.235
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ASPニュースは、複数の新聞・雑誌などの記事から
事実関係を整理した上で個人的な見解で記事にまとめています。.
★11月のニュースから
■WOSAB 「ウオサブオイルラジエター」 点検&部品交換
ウオサブジャパン株式会社は、2005年4月から2012年4月までに販売したウオサブオイルラジエターのうち、ダイヤル式コントローラーのダブルタイプにおいて、コントローラー制御基板が過熱して異臭が発生し、発煙・発火に至る可能性があることが判明したとして無償でダイヤル式コントローラー部の改修をすることにしました。
対象機種はWRD20-323、WRD15-416、WRD13-316、WRD13-609、WRD11-316、WRD10-606となっています。
作業は対象オイルラジエターのダイヤル式コントローラーを、デジタル式コントローラーに交換するだけの短時間(15分〜20分)で終了するとしています。
宿泊施設、あるいは灯油ストーブからオイルパネルヒーターに取替える北海道の方、今一度確認した方がいいでしょう。[目次へ]
■TWINBIRD 「ミラーガラスオーブントースター TS-D057B」 点検&交換
ツインバード工業は、「ミラーガラスオーブントースター TS-D057B」で、使用する室温が低い場合に電源スイッチを入れると、エラー「E2」が表示されて動作しないことが判明したとして、対象製品を無償で交換することにしました。
同社によると、原因は調理温度の異常を検出するプログラムの一部に不具合があり、室温が低い場合に保護回路が働いて動作しない状態になっていたというものです。[目次へ]
■caravan 「BCA社製 フロート アバランチ・エアバッグ」 点検&部品交換
株式会社キャラバンは、2011年〜2012年、および2012年〜2013年シーズンに販売された「BCA フロート アバランチ・エアバッグ」で、シリンダーとトリガーが接続されているパーツ内の固定用リング(Eクリップ)が緩んでくる可能性があり、脱落した場合、トリガーを引いてもシリンダーが作動せずにエアバッグが膨らまない恐れがあることから、アップグレードトリガーに交換すると発表しました。製品名:BCAフロートアバランチ・エアバッグ
型番:フロート18Airbag Pack
フロート30Airbag Pack
フロート36Airbag Pack
フロート22-ブルー
フロート22-ブラック
フロートスロットル-ブラック
フロート32-レッド
販売期間:2011年8月〜2013年1月
対象数:167個
製造:Backcountry Access,Inc.(米国)
輸入者:株式会社ソネ
販売者:株式会社キャラバン当該製品をお持ちの方は、購入した店舗へ持参するか同社まで連絡してください。
ゲレンデ以外の山スキーやスノーボード愛好者には、雪崩から命を守るエアバッグが注目されているようです。この製品を装着していると、万一の雪崩に遭ってもエアバッグが開くことで、雪に埋もれた体の周りに空間が出来、救助しやすくなるそうです。[目次へ]
■B's INTERNATIONAL 「X-girl Stages XGS★HELMET "TIE-DYE LOGO"」 回収&修理
株式会社ビーズインターナショナルは、X-girl Stages(エックスガール ステージス)正規取扱店舗で販売した「XGS★HELMET “TIE-DYE LOGO”」で、ヘルメット本体の外装シェル部分と内装部分の接着が不十分なため、外れてしまう恐れがあることから、商品を回収し、確認の上問題がある場合は修理対応すると発表しました。[目次へ]
■車脱出用ハンマーで回収&返金相次ぐ
旭電機化成(株) は、「車脱出用ハンマー ADH-01」で、国民生活センターによる試験の結果、ガラスを破砕する能力が不十分との評価を受けたことから、商品を回収・返金することになりました。
この商品は、ハンマーの国内基準がないため自主的に破砕テストを行い機能を確認していたものだといいます。
同社では、後継機種として、容易で確実に自動車の窓ガラスが破砕できる製品を開発し販売しています。
国民生活センターでは国内安全基準がないことから、ドイツの製品安全法に基づく任意の認証基準(GSマーク)に準じた試験で側面窓ガラスを破砕できなかったもの又は耐久性テストで本体に不具合の生じたもの(合わせて6製品)について、事業者に対して、検証の実施と自主回収など必要な対応を指導したと言います。
国内で安全基準が無い場合、自主的な破砕テストでは何を根拠に機能を確したのでしょうか。同社は、世界の安全規格などの知見を収集、GSマークに準じた試験を行うべきだったと思います。
同様のケースはダイソー、エコー金属(株)、イエローハット及びグループ店舗で取扱いしていたジョイフル「セーフティーハンマー(YP777)」、コーナン商事のライフレックスセーフティハンマーでもあり、それぞれ回収・返金や交換をしています。
大橋産業株式会社の「No.621 ブレイクハンマー」では、製品として論外なハンマー本体に亀裂が発生することが判明したため、回収・交換をしています。[目次へ]
■西川 「春夏用敷きパッド」など 35アイテム交換
株式会社京都西川では、本年8月から9月に発覚した品質表示問題を機に、同社在庫商品全アイテム(2013年8月末時点7364アイテム)の品質の調査確認作業が完了し、新たに35アイテムで表示違いが判明したと発表しました。
同社によると、本調査は品質・工場管理の不徹底により発生した品質表示の問題であり、仕様書通りの品質の商品に仕上がっているかを確認することで、今年8月から実施したものです。
対象は、 2013年8月末時点での在庫全アイテム(7364アイテム)を、 品質検査(組成混用率)、物性検査を国内の公的検査機関(繊維製品)数社で、2013年8月〜10月末までの期間で行ったものです。
調査結果は次の通りです。
春夏用敷きパッド(中国製)15アイテム、春夏用合繊肌掛けふとん(2重ガーゼキルトケット)(中国製)1アイテム、秋冬用わた入り毛布・敷きパッド・ラグ(中国製)では19アイテムでは生地の組成混用率表示違いや中わたの混用率表示違い
同社が行ったこれまでの発表分は、タオルケット(中国製)5アイテム で組成混用率表示違い(8月23日発表分)
吸汗わた入り合繊掛け・敷きふとん(日本製)27アイテムで仕様書と異なる商品規格(8月30日発表分)、 ガーゼケット (中国製6アイテムで組成混用率表示違い(9月21日発表分)、となっていました。
同社では再発防止に向けて、「品質管理室」の強化を掲げ、品質管理室を商品部付から社長直轄に格上げし、人員を増強し権限を強化。また商品登録や出荷停止などの最終権限も品質管理室に移管。
また「品質基準書」「品質管理の手順」を改訂と徹底するとしています。今回の大きな要因の一つに「品質管理の手順」(1995年)の徹底の不足が挙げられたので、「品質管理の手順」を現在の生産現場に照らし合わせて改訂、社員向け説明会を行い、品質管理を徹底するとしています。
品質管理の手順」の徹底不足がありましたが、品質管理室による年一回程度の監査も行っていなかったのでしょう。今後は社長の直轄部門となるので、品質補償体制の構築が進んで欲しいものです。
機械・電気などの製造業と違い、食品や衣料品の業界では大手西川でもこの程度だったということです。同業他社にも自社システムの見直しなど、改善を望みたいものです。[目次へ]
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