ASPニュース Web版 No.245
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ASPニュースは、複数の新聞・雑誌などの記事から
事実関係を整理した上で個人的な見解で記事にまとめています。.
★3月のニュースから
■電気ストーブで火災/ユアサプライムス
ユアサプライムス株式会社は、同社が輸入し、昨年9月に販売を始めた電気ストーブ(カーボンヒーター)を使用中に出火する火災が発生、同社の調査の結果、温度を切り替える部品に不具合が発見されたため、同社は22日までに1万8940台を無償で修理するリコールを発表しました。
消費者庁によると2月8日、東京都内でストーブ使用中に出火し周囲が焼ける火災が発生しました。火災の原因は調査中ですが、同社では温度の強弱を切り替える部分に使われているダイオードが不良品であったため、異常発熱し出火したのが原因だとみています。
リコールの対象となるのは、ユアサプライムスが昨年9月末から先月20日までに販売したカーボンヒータータイプの電気ストーブ「YA-C946SR」などの3機種計1万8940台です。
同社は3月19日、事故の再発防止を図るため、同社ウェブサイトへの情報掲載及び新聞社告を行うとともに、同日以降、販売店等への協力要請を行い、対象製品について無償で点検及び修理を実施しています。[目次へ]
★4月のニュースから
■固形スープ、一部食品衛生法違反疑い/クノール
有限会社エム・ワイコーポレーションは「KNORR BEEF BROTH CUBES(クノールビーフキューブ)」で、食品衛生法違反が疑われることから、回収すると発表しました。
TBHQ(tert-ブチルヒドロキノン)が2ppm検出されたことによるもので、今回の検出量では健康に害を及ぼす可能性は低いと考えられています。
TBHQは、日本では食品添加物としては使用できませんが、油脂の酸化防止剤として、アメリカ、オーストラリア、中国などの10数か国で使用が認められていて、輸入食品からの検出事例が多い添加物の一つだといわれています。
なお、「KNORR」の読みは「クノール」ですが、味の素が販売する「クノール」ブランド商品とは異なるものです。[目次へ]
★5月のニュースから
■良品計画 「無印良品 電気ケトル TP-R500 対象拡大」 回収&返金
ツインバード工業が製造し、良品計画が2013年6月24日〜2015年1月13日に販売した「無印良品 電気ケトル TP-R500(2013年製 製造番号:DR3F072)」で、本体パーツの成型不具合による本体破損の恐れのあることが確認され、2015年1月17日より回収を実施しています。
同商品で2011年3月17日〜2015年1月13日まで販売した対象製造番号以外の商品でも、同様に本体破損の恐れがあることが確認されたため、回収対象を全ロットに拡大するものです。
製造年:2011〜2013年製
製造番号:
DR1B211、DR1B241、DR1E261、DR2D262、DR3A112、DR3F072
JANコード:4548718936847
販売期間:
2011年3月17日〜2015年1月13日
販売数:17,962台[目次へ]
■グリーンウッドガスストーブ、一部作動不良
株式会社グリーンウッドが販売したカセットボンベ式ポータブルヒーターGCP-220 において、ごくまれに不完全燃焼防止装置が遅れて作動することが判明したとのことです。
現時点では製品事故の発生はなく、また、換気をするなどの通常の使用では事故に到る危険性はないものの、ユーザーに配慮して対象製品の無償交換を実施することにしました。[目次へ]
■LIXIL「タンクレス便器(2015・2016年度モデル)」 交換
株式会社LIXILは、2016年3月11日から2016年4月28日までの間に製造したタンクレス便器において、便器内部から漏水する可能性があることが判明したとして、以下記載の対象製品を同等の製品に無償交換することにしました。
品名は、 サティスSタイプ、サティスEタイプ、パブリック向けタンクレストイレ, ホテル向けタンクレス便器、ベーシアハーモJタイプ、ベーシアハーモDタイプです。
品番は、**BC-S11、**BC-S12、**BC-E11、**BC-J21、**BC-J22、**BC-D11, **BC-K21、*BC-P11、**BC-S20、GHY1-S***、GHHY1-S***、GHY2-S***、GHHY2-S***、GHY1-E***、GHHY1-E***です。[目次へ]
■曲げ木チェア、一部で脚部外れ転倒の恐れ/関家具
株式会社関家具は、「曲げ木チェア オーヴィル」で、転倒事故につながる不具合が判明したことから、2015年9月10日〜2016年4月30日に販売した該当ロットを回収・交換します。
不具合の原因は、積層合板に強度が弱い素材が一部混入したため、使用しているうちに脚部との連結が外れる可能性があるというものです。
製品:曲げ木チェア オーヴィル CA625
ロット:GR-SH15-07038
販売期間:
2015年9月10日〜2016年4月30日
対象数:約300本
※ロットは座面下のシールに表記されています。[目次へ]
■ヒガンフグ白子販売 秋田の水産会社に回収命令
仙台市保健福祉局保健所生活衛生課より5月2日、仙台市中央卸売市場内で秋田県内のフグ処理業者が処理したヒガンフグの精巣(白子)が販売されている旨の連絡があったため、秋田中央保健所が5月3日、ヒガンフグの精巣を販売した武田水産株式会社に対し、当該品の回収を命じるとともに、5月3日から5日まで、魚介類販売業の営業停止を命じました。
1.違反内容
食品衛生法第6条第2号違反(有毒な物質が含まれる疑いのあるヒガンフグの精巣を販売した)
2.回収対象食品
4月26日に処理したフグ精巣1.2kg
4月29日に処理したフグ精巣2.6kg
5月1日に処理したフグ精巣1.6kg
3.フグ処理業者氏名及び施設所在地
武田水産株式会社代表取締役 武田一男
秋田県男鹿市北浦西黒沢字天王岱7−1
4.流通・回収状況
仙台市中央卸売市場にのみ販売
4月26日処理分については、流通先を確認中、4月29日処理分については、ヒガンフグの精巣900gは販売を中止し廃棄予定、残りの1.7kgはマフグの白子とのことだが流通先を確認中、5月1日処理分については、卸売段階において全量販売を中止し、廃棄予定です。
5.健康への影響
体調不良などの健康被害については、現在報告されていません。[目次へ]
■無香料のスキンローション、一部に異臭/コープ
サンスター株式会社が製造した「コープ ソフトケアスキンローション無香料D」で、異臭が確認されたことから、同じ中間薬剤を用いた対象ロットの製品を自主回収すると発表しました。
異臭の原因は、クレーム現品から検出された「Lactobacillus属(ラクトバチルス属の乳酸菌)」に由来すると考えられるものの、自然界に広く存在する細菌で、皮膚に付着しても重篤な健康被害が生じる恐れはないと考えらます。これまで健康被害に関する報告はありません。[目次へ]
■化粧品クリーム一部からステロイド成分 2商品回収/日中友好開発
日中友好開発が製造販売している「ばらクリーム」「三黄クリーム」から、ステロイド成分「トリアムシノロンアセトニド 21-アセテート」が検出されました。
同社によると今回指摘があった商品は一部ですが、東京都の指示により販売した全数を回収するとしています。検出された成分の含有量が少量であること、1度の使用量がごく少量であることから、直ちに健康被害が生じる可能性は低いと考えられ、現時点では損害賠償や慰謝料の支払いの予定はないとのことです。
対象の2商品は日本国内企業1社及び中国企業1社に製造を委託しているが、検査の結果、日本国内企業の製造品からは当該成分は一切検出されず、中国企業に製造を委託し輸入したものに混入されていたことが判明したものです。
混入原因を調査したところ、この物質は河北省天津市で主に製造・販売されている物質であること、当該中国企業でトリアムシノロンアセトニド 21-アセテートを使用した実績は皆無であることが判明。
何者かが日中友好開発もしくは中国企業に損害を与える目的で故意に混入させた可能性が高いと考えられるものの、人物の特定は現在のところ難しいとしています。
今後の販売再開に向け、当該中国企業1社とは既に委託契約を解除、日本国内企業にのみ製造を委託するそうです。[目次へ]
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