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ASPニュースは、複数の新聞・雑誌などの記事から
事実関係を整理した上で個人的な見解で記事にまとめています。.
8月のニュースから
■ビルトイン食器洗い乾燥機の点検・修理/リンナイ
リンナイ株式会社は、2004年12月から2007年10月までに生産した「ビルトイン食器洗い乾燥機」の一部機種について、製品内部の水漏れが電装基板や内部配線にかかり、ごく稀に電装基板またはコネクター部でトラッキング現象が生じて臭いや煙が発生することがあり、場合によっては製品の焼損に至る可能性があることが判明したため、該当品の点検・修理作業を無償で実施することにしました。
これまでに同原因により製品を焼損し周辺を汚損する事故が2件(2011年12月 北海道、2012年2月 茨城県)発生、RKW-V45A、RKW-458C、RKW-402Aのタイプで、製造年月が2004年12月?2007年10月のものが対象となるとのことです。
タイプ名などは機器の扉を引き出した底面に名版が貼ってあるので、それを確認し、該当する場合は、同社まで連絡してください。
同社ではまた、機器に「途中停止するときがある、時々製品手前から水がしみ出てくる、扉が閉まりにくい・ガタつく」などの症状が確認された場合は使用を中止し、至急連絡するよう促しています。
点検作業では、製品内部への水漏れの点検を行い、万一、水漏れが発生しても配線部に水が浸入してトラッキング現象が生じないよう、当該製品の電装基板やコネクター部の状態を確認して、未然防止処置を行うもので、作業時間は約30分とのことです。[目次へ]
■キックスケーター回収/東方興産
東方興産株式会社は、2012年5月以降に販売したONE PIECEキックスケーター(ルフィ、チョッパー、パンソン)の、一部のロットNo.の製品でハンドルバーのロックが走行中に外れる可能性があることが判明したため、当該製品の回収を発表しました。
本体裏側に表示されているロットNo.が087 12 TSPが回収の対象となりますが、それ以外の製品は問題ないとのことです。
対象品をそのまま使っていると怪我や、重大事故に繋がる恐れがあるので、同社まで連絡して下さい。同社から交換商品を送ルので、到着後お手元の対象商品を返送することになります。[目次へ]
■パソコンソフトを購入させる手口/国民生活センターが注意喚起
全国の消費生活センターには、「パソコンを操作しているうちにエラー表示などが現れ、エラーを解消するためにはソフトをダウンロードする必要があると表示されたので、ソフトをダウンロードした」という相談が寄せられています。
パソコンに表示されるエラー表示は、本当にそのパソコンの状況を知らせるものとは限らず、消費者を不安にさせ、必ずしも購入する必要のないソフトの代金を支払わせる手口の可能性もあるとしています。
国民生活センターでは、2007年にもセキュリティソフトに関して注意喚起をしていますが、最近では、セキュリティソフト以外にもパソコンの性能を改善するとうたうソフトに関する相談や、ソフトの販売会社が外国にある相談も目立っています。
購入後に、料金の請求やソフトの性能についてトラブルになっていることから、センターでは安易にパソコンソフトをダウンロードしないよう、消費者に注意を呼びかけています。
主な相談事例を次に紹介します。
【事例1】「阻害要因を除去するためのソフト」を購入したが、インストールできない
パソコンを立ち上げる度に、「画面に阻害要因があり、それを除去するソフトを買うように」と画面表示され、面倒臭くなって購入した。クレジットカードで決済してインストールしようとしたができなかった。
すぐに解約しようとしたが、日本語対応の電話番号記載がない。インターネット上の書き込みを見ると悪質サイトだとも記載されている。
クレジットカード会社に苦情を伝えたら、クレジットカードを破棄処分するように言われ手続きした。今後は引き落としされないが、払った2,700円はどうにかならないか。日本での相談窓口の案内がないこの業者は悪質ではないか。
(2011年9月受付 契約当事者:60歳代男性無職東京都)
【事例2】「システムエラーが発見された」と表示、ソフトを入れても改善しない
パソコンを使っていると「システムエラーが発見された」という表示が出た。改善する方法としてシステムを修復するソフトの案内があったので、インターネット通販で申し込んだ。
ソフトをダウンロードしたが、同じ案内が表示され、再度クレジット決済することになるので不審に思った。使用できず、請求だけされる詐欺のようなソフトだ。クレジット決済した代金2,200円は毎年自動的に引き落とされる。
申し込んだ際の広告に「30日以内に満足できなければ返金する」との記載があった。キャンセルの申し出をメールで通知し、キャンセルを受ける旨の通知はメールで受けているが、今回の支払いを含め口座から引き落としになるのではないかと心配だ。
(2012年2月受付 契約当事者:60歳代男性自営・自由業千葉県)
【事例3】ウイルス対策ソフトを入れているのに「ウイルス感染」のメッセージ
自分でも市販のウイルス対策ソフトをインストールしているが、最近、パソコンを立ち上げる度にウイルスチェックをしているという別のサインが出る。
アイコンをクリックしたところ、「ウイルスに感染しています。すぐに処置を行ってください。そのためには部品がいります。購入してください」というメッセージが出た。
よくよくこの会社を調べると所在地はドイツにあることがわかった。クレジット決済は危険な感じがしたので、為替で前払いしようと思う。その前にこの会社の信用性が知りたい。
(2012年6月受付 契約当事者:40歳代男性給与生活者神奈川県)
【事例4】「高速化の必要がある」と表示され購入したソフトが使用できない
外国文献を検索していたところ、「あなたのパソコンでダウンロードするのは難しい。高速化する必要がある」と表示が出た。お試しでダウンロードし、実行登録を行い3種類のソフトのセットを6日前に約2,300円で購入した。
しかし、さらにその2日後、「前回購入のソフトでは高速化にまだ問題があるため、それ以上の機能を持つソフトをダウンロードする必要がある」と表示が出て再度ソフトを購入した。
3種類のうちの1つであるプロテクトソフトは登録のために、キー番号をメールで知らされ、使えるようになった。しかしパソコンをスピードアップするソフトとアップデートソフトはキー番号をメールで催促しても送付されず使用できない。
不審になりインターネットでこのソフトについて調べたら評判が悪いこともわかった。既にパソコンはシステム復元をしてダウンロード前の状態に戻した。クレジットで購入したこともあり心配だ。どうしたらいいか。
(2012年6月受付 契約当事者:70歳代女性給与生活者群馬県)
【事例5】「バックアップが必要なファイルがある」と表示され、意図せずソフトを購入
数カ月前からパソコンを使う度に「バックアップの必要なファイルがある。あなたのパソコンは危険な状態です」という表示が画面いっぱいに出るようになった。
表示を削除したが何度も出るので、つい「今すぐスキャンしてください」というボタンを選択した。
サイトの表記は英文に変わったが、「推奨」と書いてあったボタンを押して手続き
を進めていった。ソフトをクレジットカード払いで購入したように思う。同じ画面が出たので、もう一度同じ操作をしてしまった。
約1万円の金額の入った注文受領メールも来たが、英文なのでよくわからない。ソフトはまだダウンロードしていない。
(2012年7月受付 契約当事者:60歳代女性無職広島県)
センターでは消費者へのアドバイスとして次のことを勧めています。
(1)何かの表示が出ても、信頼できる表示かどうかわからない場合には、クリックしない
インターネットを利用中に突然エラー表示などが現れる場合には、OS(基本ソフト)やアプリケーションソフトが最新の状態になっていない時に、セキュリティが脆弱になり、ウェブサイトにアクセスしたことにより、その脆弱性を狙ってこのような表示をさせるプログラムを埋め込まれてしまった可能性が高い。
また、自分のパソコンにもともと入っているソフト以外のエラー表示等が出て、新たなソフトを購入させる画面になる場合には、仮にそれがパソコン内部の状況を調べた結果を表示させたものであったとしても、本当に必要なソフトとは限らないので、急いで購入しない。
(2)パソコンの危険な状態を回避するため、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の情報セキュリティ安心相談窓口のホームページ(http://www.ipa.go.jp/security/anshin/)で情報収集する
セキュリティの脆弱性を回避するためには、自分のパソコンに入っているOSやアプリケーションソフトを、最新の状態にしておくことが大切である。
(3)表示が出る以前から、パソコンに不具合があるのであれば、パソコンメーカーなどのサポート窓口に相談する
もともとパソコンに不具合があって、その対応がわからないままになっているのであれば、まずは、パソコンメーカー、パソコン購入先のサポート窓口等に相談し、改善方法を確認する。
(4)ソフトは、日本語でスムーズに問い合わせできる窓口の有無も1つの基準として、信頼できるメーカーのものを購入する
信頼性のわからない業者からソフトを購入することは、ウイルス感染の恐れもあり危険なので、信頼できるメーカーから購入する。あるいはパソコンショップや家電量販店などの店舗で相談しながら購入をするとよい。
メールでの対応のみということがある。ソフトの場合、契約の面だけでなく、システム的なトラブルも起こりうる。メールでの窓口のみの場合には、「思ったように回答が来ない」、「やりとりがスムーズにいかない」などのトラブルもあることから、日本語でスムーズに直接問い合わせのできる窓口があるかどうかも購入時の1つのチェック項目としてほしい。[目次へ]
■洗ってもにおいの取れない箸/国民生活センターのテスト
「箸のにおいが洗っても取れない。箸の安全性に問題がないか調べてほしい」という消費生活センター等の依頼に基づいて、センターで実施した商品テスト結果です。
この箸は竹製で、表面にウレタン塗装が施されているものでした。モニターテストにより相談者が使用した商品と新品の同型品からは、ともに「塗料のようなにおい」が確認され、発生する揮発性物質を分析したところ、主にウレタン塗装の際に用いられたと考えられる溶剤が検出されました。
箸から発生する揮発性物質に関しては特に法的な規制はありませんが、検出された物質のうち、体質によっては目や喉に刺激等、健康に影響を及ぼすおそれのある物質も含まれていたとのことです。
また、商品のパッケージには、「臭いがする場合がありますが、原料である竹本来の臭いですのでご安心してご使用ください」との表示があったものの、検出された成分が竹に由来するものだけではないと考えられたことから、表示に問題があると考えられました。
テスト結果の報告を受けた製造業者からは、今後、ウレタン塗料を残留成分の極めて少ないものに変更する、塗装後の乾燥方法を見直す、においも包装前検品の検査対象とする、表示の改善をするとの報告を受けたといいいます。[目次へ]
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