新・信州人倶楽部メールマガジン　　━ 第110号━

発行：新・信州人倶楽部　事務局

　こんにちは。「信州からの便り」第110号をお届けします。

　まだまだ氷点下の寒い朝がありますが、水仙の芽が伸びてくるなど、だんだん春めいてきました。近くのお庭でも、沢山の福寿草が太陽を浴びてきらきら光っています。やはり春はいいですね。

　それでは今号もいくつかの話題をどうぞ。

●チョコ（茅野市）

　ばあばの家に行く！雪が見られるし、ブッチにも会える！小鳥さんたちも見られる！
　いろいろな楽しみを持って、冬にも来たいと言っていた孫娘。ところが肝心の雪はほとんどありません。

　娘に「どうする？雪が無いんだけど…」と電話しました。本当は冬休みに来るはずでしたが、迎えに行く私の体調不良で遠出は無理と春休みに延ばしてもらいました。

　いつもなら絶対に雪の山があるはずなのに、昨夜降った雪も今太陽に照らされてどんどん融けています。娘の返事は「電車に乗ったことがないからそれを楽しみにしてるから大丈夫。」でした。

　ひとつ春休みに延ばして良いことがありました。駅近くのお店であずさクーポンを買う予定でいましたが、今月１５日で終了と言われ、【えきねっと】というシステムを知り、登録してチケット予約をしました。なんとその安いこと！！！茅野から新宿まで指定付きで30％OFFで買えるのです。デメリットは早期予約と変更不能。子供料金だと2000円を切ります。

　娘と調整して日にち決めたので、変更することはないと思います。こんなに安く行けるのなら高速バスを使うメリットは少なくなります。阿部知事があずさクーポンもなくなり不便と言っていましたが、【えきねっと】の情報が届いていないのかもしれないと思いました。

　昨日チケットを受け取りに駅へ行ってきました。スマホならもしかしたら、それもせずに済むのかもしれませんが、スマホの画面では老眼の私には怖くて登録できませんでした。日々変化し(進化とは言いたくない気持ちがあります)付いて行きづらい中、頑張っています。

●安曇野のアン（安曇野市）

　「　入院しちゃいました。」・・・・・・　めったに連絡してこない弟からである。詳細はわからないが、メールできる状態であった為、以前『尿管結石』で入院していたことを思い出して、またかな？と軽く思っていた。

　メールの前日に身に覚えのない電話があったが留守電にメッセージがないためこちらから連絡することはなかった。しかし、市外局番が弟の職場がある『川崎市』であったためかけてみた。すると『○○○○病院です。』と電話交換士が言ったので、『弟の家族だがこちらに連絡があったのでしょうか？』と言ってみた。

　数分待たされた後電話に出た男性から「心筋梗塞で救急搬送されました。詰まっている個所に血管を広げ現在落ち着いてます。詳しいことは週末の午後にお話しします。」
　『尿管結石』ではなかった。大事である。電話の相手は弟の主治医であった。その日は1時間切り上げてさらに翌日休みを頂き急遽、実家にでかけた。だいたい必要なものをスポーツバックに詰み込み出かけた。初めての所であったので駅の駐車場に車を止めて電車・バスを利用して病院に行った。

　インフルエンザが流行していることで病室には面会の制限があったが、荷物もあり特別入室の許可を得ることができた。ベッドに横たわっていた弟は点滴などで繋がれてつまらなそうに天井を見上げていた。
　私の存在に気付いた時「心配かけてすまん・・・・」と素直に謝ったが、その後の言葉に『カチん』と来た。「スマホの充電器買ってきて。」と。前日必要であろうと思い集めてきたものはレンタルができるから必要がないと言った。ある程度の経緯を聞き、再度来るからと言って、もう必要でなくなったスポーツバッグを持ち実家に帰った。

　その日は日帰りの予定であったので、2回目は車で病院へと向かった。つい、数時間前まで車窓からの景色が今度は自分の運転をしながら眺めていた。家・建物が増えた。緑が減った。山を切り開いて住宅地となった場所を走り病院に到着して1時間足らずの滞在で病院をでた。

　川崎の病院から高速道路に近い『調布インター』をめざして車を走らせた。途中、子供の頃に出かけた『よみうりランド』の前を通過した際、大きな観覧車を見た。少し遅めに車を走らせていたが、夕方の交通量が多くなり始めたので横目で『チラッ』と見て先を急いだ。
多摩川の橋を渡り何の迷いもなく高速道路にのることができた。ユーミンの歌では無いが「右に競馬場・・・♪」と口ずさみながらふと、左側の高台にそびえたつ観覧車を見た。
　 つい数分前、通ってきたところである。小さくみえていた観覧車を先ほどの遊園地の前を通り過ぎるときに見た大きな観覧車と比較していた。偶然にもラジオから『某ビールのCM』の音楽が流れていたことで、私が思い出したのは映画『第三の男』の観覧車。我ながら年をとったのかなあと思った瞬間である。

　今回の出来事がきっかけで、大体週に1回は安否確認をするようにしている。「具合どうですか？」とメールを送る。始めは丁寧に『大丈夫です。』と返事があったが、最近では『生きてます。』という可愛くない返事が返ってくる。まあ、無事であれば言葉の表現はいいか？と思う今日この頃である。

 

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