台風の襲来を知っていたのに、日曜の夜も他人事のように準備もせずテレビを見ていた私。クライマックス!どうなるか?と画面に見入っていた時にプツン…それから直ぐに電気が来たので「良かった」と思った数秒後また真っ暗闇に。
それからは暗闇の中。普通はそれでもロウソクも懐中電灯も用意怠りないので問題はないはずですが、我が家は井戸。モーターで汲み上げて使っています。停電イコール電気も水もない生活に陥ります。
水が出ないから顔も洗えずベッドに入りたくないからとソファで横になりました。明日になれば大丈夫のお気楽な考えはしっかり裏切られ、翌日も電気は来ていません。不運は続きメガネが壊れ修理に行かなきゃ。
メールで用が済むはずのこともPCが使えないのでメモを持って社協へも行かなくてはなりません。午後は会議もあるし、そのお茶菓子も買わなきゃ。近くのコンビニはリニューアルのために閉店中。そんな訳で午前中はあちこち動き回ることになりました。
一番近いスーパーは空いててラッキーと車を停め入口へ行くと、停電のため午後より営業と張り紙が…お菓子は少し離れたコンビニへ。そこで中電の作業員の方からの停電情報ゲット。当分は電気は無理。
会議が終わってから、午後は開いているスーパーへ行きお弁当を数種類とパンを買いました。生協の配達日でお兄さんを待ち構えて冷蔵庫が開けられないから蓄冷剤いっぱい入れてとお願いする気でいました。私がお願いする前に「ちゃんとやってあるから明日の朝までは大丈夫。」と力強い声掛けが。
前夜タイマーを仕掛けていた炊飯器のことを思い出し、使えるガスでご飯を炊き無駄にすることを避けられホッとし、それだけでも満足。小さな幸せを感じていました。
市の広報からは回復見込みの予定はないとの非情なお知らせ。備蓄している水を出し、長期戦の構えをしました。夜中に防災無線の受信機から「電源が入りました」の音が鳴り響きました。早寝した代わりに4時には目覚め、電気のつく明るい部屋でルンルン。
これっぽっちのことでオタオタしてしまう文明に飼いならされた人間たち。被災地の方々を思い、ほんの少しですがご苦労を想像できたことに感謝しました。