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Iターンネットワーク 新・信州人倶楽部 |
〜第80号〜 |
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◆総会のお知らせ◆次回の総会は下記スケジュールで行うことになりましたので、皆様の参加をお願いします。
●スケジュール
●日時:4月21(日)午前10時〜12時
●場所:アルプス公園「森の入口休憩所」問合せ:アルプス公園サービスセンター
松本市大字蟻ケ崎2455番11
Tel:0263-34-5640
総会は「森の入口休憩所」の2階会議室を利用します。また会場に一番近い駐車場は、東入口駐車場となります。●会費:500円(昼食代)
皆様の参加をよろしくお願いします。
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◆忘年会報告◆今回の忘年会は、アクセスの良さから松本駅前のホテルブエナビスタにしました。参加人数は13名とお子さん4名でしたが、これからIターンを目指している仙台市のOさんがゲスト参加してくれました。
今年は中華料理・聖紫花の宴会コースで、品数もありボリュームもあり良かったです。飲み放題付きで5000円でしたが、十分満足のいく内容でした。
毎年行っているビンゴゲームも大盛況で、あっという間に時間が過ぎ、9時過ぎに宴会を終了。その後は客室の一室での二次会、いつものように話が尽きなくて、帰る人などで少しずつ人数が減りましたが、最後のお開きは夜中のことでした。
参加してくれた皆さん、楽しい時間をありがとうございました。
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●辻 正道◆郷土に“いいもの”発見!◆
〜東京にて〜
2月23日(土)今日はこれから東京見物だ。かあさんの還暦祝いに子どもたちが計画してくれた。名古屋にいる長男、大阪の次男、それに3男も上海から駆けつける。東京?しょっちゅう仕事で行っている私にはそんなに新鮮味はない。まあ、おつきあいだ。でもなんだか、心ウキウキ、胸ワクワク。
10時半、東京駅集合。まずは泊まり先のホテルに直行、あこがれの東京ステーションホテルだ。どうせ泊まるなら、話題の東京駅のホテルがいいと長男が大奮発。
若いおねえさんが部屋までガイド。でも窓から何も見えない。JRホーム側の部屋だ。ダメもとできいてみる。「皇居側はあいてないの?」「すぐ探してみます」、しばらくして「今、ひとつ空きがでました。キャンセルが出たようです」。
すごい!ベリーラッキー!すぐその部屋に移る。おおーすばらしい!JR側とは全然違う。正面に皇居広場、部屋も広く天井も高い!明日の東京マラソンも居ながら見えそうだ。
では町へ繰り出そう。まずは、かあさん好みの神田神保町へ。古本屋めぐりだ。1軒目は創業110年の老舗古書店。かあさん大好きな向田邦子の作品集がすぐ目に入り、その第1巻を手にして大喜び。わたしは好きな山の木版画を見て歩く。買わなくてもぶらぶら見て歩くだけで楽しい。
「おっ!うちの本があった」、美術書の棚にわが郷土出版社刊『信州の浮世絵』を見つける。すかさず値段を見る。23,000円か。もとは35,000円、豪華本だ。まあまあか。
2月24日(日)いざ、東京スカイツリーへ。朝10時、電話で待ち時間をきく。「えっ?今、整理券をもらって入れるのが夕方6時?そんなに待つの?真っ暗で富士山も見えない。人ばっかりだし、やめましょ」。
行き先変更、私好みの調布深大寺へ。誰も知らない。隣の府中に長くいた長男さえ知らない。新宿から京王線とバスで深大寺入口に着く。
参道は桜並木と名物の蕎麦屋が山門まで続く。都内では浅草の浅草寺に次ぐ古刹だ。天台宗中興の祖、元三大師のお堂もある。1月3日に亡くなったから元三大師とか。
お参りのあとはむろん蕎麦屋だ。山門前の老舗に入り、「むさしの野草セット」をたのむ。そばに地元でとれたフキノトウ、セリ、ナズナ等の天ぷらがついている。あげたての天ぷらに打ち立てのそば、熱燗がすすむ。
昔は土地がやせて米ができず、そばを作ってお寺に納めたのが始まりとか。庭をながめながらしばらくくつろぐ。昼間の酒は格別だ。このあたりはのどかな田園風景が広がり、武蔵野コッツウォルズと言われている。英国ロンドン郊外の田園地帯コッツウォルズの東京版だ。野の花が咲き、鳥さえずる若葉の頃、野川沿いをのんびり歩きたい。
午後4時、長男、次男は先に帰り、3男と3人となった。その彼が「うなぎが食べたい!」と言い出した。お店まで指定してきた。隅田川吾妻橋のうなぎ屋だ。上野からタクシーで急ぐ。
店の前にきてがっくり。のれんがおりて「準備中」の札が。ええっもう閉店?まだ6時だけど、店の中をのぞく。お客さんが2・3人見える。すぐ戸をあけ、ダメもとできいてみる。「タクシーで今きたんです。なんとか頼みますよ」主人「ご飯がちょっと足りないかもしれんが、ま、どうぞ」と近くのテーブル席を指してくれた。
また超ラッキー!あきらめずにきいてみるものだ。先客がカウンターに2人、小あがりにカップルが1組、どこにでもあるような、小さなうなぎ屋だ。鰻重とお酒をたのむ。「牧水」が出てきた。こんなところで信州佐久のお酒を飲めるとはうれしい。やっとうな重が出てきた。と思ったら先客の分だ。「お客さんのは、これからつくるから」「えっ!これからさばいて焼くの?」30分ぐらいしてようやく出てきた。
「うまい!」すごくやわらかい!ご飯もほかほかだ。たれもちょうどいい。「吸い物も上品でおいしい」とかあさん。「タクシーの運ちゃんが言っていた千住の有名なお店にいかなくて良かったね」と3男。これは本物だ。江戸の職人技だ。注文が決まってから客の目の前でさばいて焼いてくれるのがいい。
店を出るともう7時半、真っ暗だ。真上にスカイツリーが今日は紫色に輝いている。
8時のあずさに乗らなくっちゃ! ◆◆◆ ●長野 鉄雄◆小さい鉄道模型店◆
先日、とある鉄道模型を買いに隣町の小さな鉄道模型店に行きました。普段は大手の家電量販店のネットショップで購入するのですが、買い洩らした模型がありネットでようやく隣町の模型店に在庫があることがわかり、電話を直接かけ在庫を確認し購入することにしました。
購入を決めたのは、大昔1980年代の国鉄鶴見線の72系というチョコレート色の3両編成の電車です。
そのお店は、よほど注意していなければ通り過ぎてしまうほど小さい小さい模型店でした。看板を見つけると、その店はマンションの2階の一室を間借りしている感じです。中に入ると、模型の入ったショーケースがあり、お世辞にもきれいとは言えないのですが古き良き時代の雰囲気も併せ持った店でした。
店にいる男性に声をかけ、先ほど電話で在庫を訪ねた者だと名乗ると、模型を手元から出し、そのケースを開け、電動車を取出しレールに乗せて正常に動くか、また先頭車、最後尾の車両についてはヘッドライト、テールライトが点灯するかテストしてくれました。
彼は模型の車両をレールに置きながら、私に「こういう(古い)のお好きなんですか?ご覧になられたことあるんですか?」と尋ねてくるのです。私が外見が外見だからかまだ若いと判断されたからでしょうか。私が「ええ。見たどころか南武線で乗ったことがあります。」と言ったところ、一瞬驚いていた様子でした。
考えてみれば、このような会話のできる小さいお店が大手の家電量販店の規模の拡大により消滅していくのは、なんだかとてもさみしい気がしました。そういえば最近私も模型に限らず物を買うときは売っている人の顔を見ることなく物を購入しているケースが大半です。
同じものなら少しでも安い値段で購入したいというのが消費者としては当然の心理なのでしょうが、結局はそれが我々に巡り巡ってくるという悪循環に陥っていなければいいがと、あらためて考えさせられました。◆◆◆
●松田 房代◆雪の朝◆
「明日の長野県内は大雪の予報です。お出かけの際には充分に注意をし、少し早めにでかけられることをおすすめします」、ニュースの気象情報での説明でアナウンサーが呼びかけしていた。
目覚まし時計をいつもより1時間早くセットし、出かける用意も整えて寝床へ入る。なんとも憂鬱な夜である。
大雪の予想されている朝が休日の場合は全く気にならないのであるが、いざ出勤となると緊張感でいっぱいである。今年は雪が多い。融けてしまうがさらに数日で積もってしまう。近くの田畑は一面銀世界で真っ白なキャンバスの上には獣の足跡がアートに感じられる。
休日に犬の散歩で出かけるときには凍結した路面を滑らないように恐る恐る下ばかり見ながら歩いているのに、グイグイと引っ張る犬はなぜか雪のあるところへ行きたがる。さらに柔らかそうな雪にダイビングして雪をかぶって喜んでいる。
ゴーッという音のする方向に視線を向けるとそこには気球が浮かんでいた。天気の良く、風の無い穏やかな朝にはポカリと浮かんでいる気球がなんとも気持ちを落ち着かせてくれる。
ところが、仕事に出かける朝は非常に機嫌が悪い。誰が悪いわけではないのに無言のまま支度をはじめ、朝食もとらずに除雪作業を行う。除雪車はまだ到着しない。なんとか車を車庫から出してでかける。そこへ母が朝食と昼食のお弁当を持って見送ってくれる。風邪をひいては困るのでつい口調が荒くなり早く家にはいるように叱ってしまう。申し訳無い気持ちと感謝の気持ちで仕事場への痛勤がはじまる。
緩やかな坂道は凍って怖い。信号機のある交差点を右折する。横断歩道のペイントが滑る。さらに凍った路面をガタガタならしながらギアを2速にしてゆっくりと走る。なんとかJRの線路までこぎつけると、そこそこ道は改善されていた。
ところが大雪のときにはこの状態が松本市内まで続き国道へ出ると、凍結した路面にさらに渋滞が重なり車内にいる時間はあっという間に1時間経過していく。朝6時に家を出、職場がある松本市内に到着したのは7時40分であった。
職員駐車場では除雪されていないので、とりあえず雪を踏んでなんとか駐車する。靴を履き替え荷物を持ち職場への凍った道を歩き到着する。職場の前の駐車場を除雪するために、荷物を置き今度はスコップを持ちひたすら除雪作業を行う。
入職して最初の冬はこの除雪作業が非常に苦であった。なぜならば自宅を出る際に除雪をしていて、さらに職場でも除雪をおこなわなければならない理不尽さにイライラしてしまっていたのである。
今では職員の誰もが自然に早めに到着してせっせっと除雪していく。私の職場ではこの冬の期間の給料明細に『雪かき作業代』という名目で除雪作業に携わった場合、給料がアップされている。
誰も話題にしないし、口にも出さないでいる暗黙の了解である。
除雪作業がひと段落して母が持たせてくれたお弁当を食べる。まだわずかに暖かいぬくもりであったが食べる前にやらなければならない重要なことが残っていた。「無事についたよ。今朝はありがとう。お弁当いただきます」、自宅で心配している母に電話をかける。この電話を聞いて母は再び寝床に入るようである。(完)
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●事務局
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◆Iターン相談から◆ 事務局には倶楽部ホームページを見た人から、メールや電話でのIターンについての相談が寄せられています。この一年の、その概要を紹介します。
●M.Mさん 女性、神奈川県
●T.Aさん 男、東京都
●Y.Oさん 女性、東京都
●T.Iさん 女性、埼玉県
●Y.Nさん 男性、東京都
●T.Mさん 女性、神奈川県、主婦
●A.Oさん 女性、東京都、独身
以上、Iターンにはなかなか厳しい方もいらっしゃいますが、相談窓口は常時開いているので、諦めずに頑張ってもらいたいものです。 |
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◆新会員紹介◆
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◆編集後記◆
中澤さんにおんぶに抱っこ(重た過ぎ!だけど)で、無事にこの1年が終わります。短い時間ですが、非日常の数時間はたくさんの気付きの時でもあります。
日々流されていく中で、男性目線の意見も聞けますし、新しい情報にも触れられます。(倉)
今年度最後の編集会議が終わり、何だかホッと一息ついています。いつもの様に中澤さんに全てお任せで、何もしていないのに!
そろそろ交代のつもりでいたのに、もう少しやれとの指示なので、何とかやってみるか?とノー天気にも引き受けてしまいました。もう一年宜しくお願い致します。(Toshi)
こちらに来て20年以上経ちますが、今年の冬は歴史的?なものでしたね。私のところでも氷点下10℃から16℃といった寒い日が多くあり、そして雪の降る日も多かったです。そのため雪が凍っていつまでも融けずに、車道はともかく歩道の除雪をしないことが多く、散歩する人は車道を歩かざるを得ない日が続きました。こんな事態を目の当たりにすると、全く車優先社会ですね。
でもだんだん暖かくなり、何となく桜のつぼみも目立つような大きさになると、もうそんなことも忘れて、早くも花の咲き乱れる季節に想いがはせます。人は嫌なこと、悪いことを忘れやすい、といいますが、ほんとそんな感じです。(中)
●会報目次●
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