◆脱線事故に思う◆
報道でご存知かと思いますが先日JR函館本線で貨物列車の脱線事故がありました。この路線は私も半年に一度ほど利用しております。
JR北海道によると脱線の原因は、レールの腐食による破損とのことです。確かに脱線現場は海から近いこともあり、長年にわたり潮風の影響を受けていた踏切でもあります。またレールの上を列車以外に車も通過していたこともあり、腐食が進んだのではないかとみられているようです。
ただ、事故前の超音波か何かを使った検査では異常が認められたものの目で表面を見るだけで、踏切のレールが埋め込まれた板を掘り返して現物を細かく確認するまでの作業は実施していないようでした。また、そのレールは1992年に敷設されてから事故が発生するまで一度も交換されたことがないようです。
これからJR北海道はその責任を国から問われることになるのかも知れませんが、JR北海道だけの責任というのはおかしなことのような気がするのです。
1987年3月に国鉄から分割民営化され、悪い言い方をすれば国からすべての経営や責任が押し付けられたような形でJR各社がスタートしました。現在JR北海道は特に経営が厳しいと聞きます。社内での取り決めで、そうなっているようですが、レール交換もそれなりにコストがかかるからか、函館本線という大動脈とは言え長年放置されていたのではないでしょうか。
安全に関わることだけに素人目にはもっとレールの交換頻度を高めなければならないと思われるのですが、こういったコストすらも削減せざるを得ない状況なのかもしれません。
国がJRに経営を丸投げし、そのツケがこのような形で表れてきたのではないのでしょうか。今回の事故は氷山の一角ではないかと思うのです。これ以上、事故などが発生しないことを祈るばかりです。
先日、北海道新幹線の下り最終電車に乗り、新青森を出て青函トンネル通過中に車内を見渡しましたが、乗客は私の他には数人でガラガラでした。
車内で車掌さんから在来線の切符を購入したのですが、思わず「お客さんが少なくて厳しいですね。」と言ってしまいました。
車掌さんは、「お客さん(私)がこうして乗ってくださるのがありがたいです。」そう言って私に切符を渡してくれました。
暴論かも知れませんが他のJR各社も含め、再国営化を再考すべきときではないかと思うのです。
ですが、「今だけ、金だけ、自分だけ」を唱え、国民に必要なお金を出さず緊縮財政をモットーとしているような現状の国の在り方では所詮、夢物語なのでしょうか。
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